都市部や森林で要注意!ドローンとマルチパス現象

ドローンを使った測量や自動飛行において、正確な位置情報はとても大切です。
でも、GPSの信号がうまく受信できずにズレてしまうことがあるんです。
その原因のひとつが「マルチパス現象」です。

マルチパス現象とは

マルチパス現象とは、衛星からの電波が建物や地面、水面などに跳ね返り、
複数の経路を通って受信機に届くことで起こる誤差のこと。たとえば、

・カーナビがずれた場所を指してしまう
・スマホの地図アプリで、自分の位置がフラフラ動く
など経験ありませんか? これはマルチパス現象の影響です。

ドローンにどんな影響があるの?

マルチパス現象が発生すると

・測量データの精度が落ちる
・ドローンの位置がズレることで、自動飛行が不安定になる
・障害物回避がうまく機能しないことがある

といった問題が発生します。特に、ビルが多い都市部や木が生い茂る森林では
影響を受けやすいので注意が必要です。

どうすれば対策できるか

対策方法としては主に2つです。

1.飛行環境の選択
高層建築物や密集した森林など、電波の反射が多い環境を避け
開けた場所での飛行を心掛けることで、マルチパスの影響を
最小限に抑えることができます。

2.RTK・PPK測位を活用するRTK
(リアルタイムキネマティック)や
PPK(ポストプロセッシングキネマティック)を使えば
誤差を補正して高精度な測位が可能になります。

まとめ

マルチパス現象は、日常でも起こりえる現象ですが
適切な対策をすれば、その影響を最小限に抑えられます。
弊社では、高精度な測量を可能にするドローン機材とノウハウを活用し
正確なデータをご提供しています。

次回はRTK・PPKについて解説していきます。

お問い合わせフォーム

本トピックスに関して、ご不明点やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。